- プロスポーツチームで働きたいと考えている
- プロスポーツチームの仕事内容を知りたい
- チケット販売業務について興味がある
今回のテーマはJリーグクラブで働くチケット担当のリアルな仕事内容です。
チケット担当と聞いてまず思い浮かぶ仕事は、試合当日のチケット売り場での販売や入場ゲートでのチケットもぎり(紙チケットのもぎりや電子チケット読み込み)かと思います。
しかし、いま挙げた業務はチケット担当のほんのごく一部です。
今回はプロスポーツチームで働くチケット担当のリアルな仕事内容について見ていきましょう。
たしかにチケット担当が試合日以外に何をしているかって全然知らないなぁ
チケット担当の仕事は試合日よりもむしろ試合がない日の方が重要なのよ。
今回はチケット担当のリアルな仕事内容について教えるね!
チケットの価格がどうやって決まっているか知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Jリーグクラブで働くチケット担当の仕事内容
チケット担当の主な仕事内容として以下が挙げられます。
- チケット販売の在庫の調整・管理
- 来場者数の予測
- 試合後、購入した人の属性分析
- 企画チケットの立案
それぞれの具体的な内容について見ていきましょう。
チケット販売の在庫の調整・管理
チケット担当は各試合で販売するチケットの販売場所、在庫の管理を行なっております。
まずは販売をする場所ですが、多くのJリーグクラブは、Jリーグが運営する「Jリーグチケット」というWEB販売ページを利用しています。
各クラブのチケット担当者はこのJリーグチケットでどこの座席を何席販売するかを毎試合設定しています。
またJリーグチケット以外でも販売をしている場合は、それぞれの販売場所で在庫の数を調整して販売をしています。
例えば、Jリーグチケットとローチケ(ローソンチケット)で販売をしている場合、両方の販売ページ同じ座席を販売すると、1つしかない座席が二重で売れてしまいます。
そこで、Jリーグチケットで5,000席販売をし、ローチケでは残りの5,000席を販売するなど在庫の調整をしながら販売しているのです。
来場者数の予測
チケットの販売場所、販売する在庫の設定ができたらいよいよチケットの販売を開始します。
チケット販売開始からの初速や土日祝日の販売状況を随時確認しながら販売している試合の来場者数の予測をします。
目標来場者数と予測した来場者数を比較し、販売状況に応じて企画チケットやSNSを活用してチケット販売促進を実施します。
この場合、すでにチケットの販売が開始していること、試合日までそれほど期間がないことから大掛かりな企画を考えることは難しく、企画力と実行力が必要になります。
またこの来場者予測の人数をもとに試合当日のスタッフの配置や手配するアルバイトの人数などを決めたり、バスや電車の増便のため各交通会社に交渉をすることもあります。
購入した人の属性分析
試合後は、チケット購入者の属性分析を行います。
試合ごとにチケットを購入した人の属性割合は微量ですが変わっています。
たとえば、人気チームとの対戦の時は来場回数が少ない人が普段よりも多くスタジアムに来ていたり、ナイトゲームではファミリー層が減少したりなどです。
来場者属性の分析をし、今後どのようなお客さんを増やしていくのか、また初回来場の人が2回目スタジアムに来てもらうためにはどうしたらいいのかを考えることもチケット担当の役割です。
(マーケティング部署があるクラブでは、その役割をマーケティング部が担っています)
企画チケットの立案
来場者属性の分析ができれば、最後は次戦に向けて来場者数を増やすため企画チケットを考えます。
どのような企画チケットを販売するかは、クラブの方針によって異なります。
分析結果をもとに、今後伸ばしていきたい層に向けたチケットを企画したり、販売枚数が少ない属性に向けたチケットを企画したりします。
企画チケットの販売が決定したらPDCAを回し、企画チケットの質と精度を高めていきます。
Jリーグクラブの仕事内容まとめ
チケット担当が普段どのような業務をしているのかイメージできたのではないでしょうか。
チケットを販売する以外にも分析や企画などその業務は多岐にわたります。
数字に強い人や分析が得意な人、また企画力がある人には非常にやりがいのある仕事かと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
Jリーグフロントスタッフの仕事内容を知りたい方はこちら
コメント