- FC町田ゼルビがなぜ強くなったのか知りたい人
- FC町田ゼルビアのことが好きな人
- 将来プロスポーツチームで働きたい人
2024明治安田J1リーグを騒がせているクラブがあります。
それがFC町田ゼルビアです。
2023シーズンJ2優勝でクラブ初のJ1昇格を果たし、2024シーズンJ1の舞台でも大躍進を続けています。
今回はそんなFC町田ゼルビアの躍進の秘密にせまりたいと思います。
そもそも町田ゼルビアってどんなクラブ?
FC町田ゼルビアは、1977年にFC町田のトップチームとして1989年に設立されたFC町田トップが前身のクラブです。
ホームスタジアムは町田市立野津田公園内にある町田GIONスタジアム(陸上競技場)を使用しています。
2008年12月に日本フットボールリーグ(JFL)への昇格が承認され、2011年にはJ2昇格圏内の3位でシーズンを終え、2012シーズンからのJ2参入が決定しました。
その後、JFLへの降格を経験しますが、J3リーグ設立などもありJリーグの舞台へ戻っています。
2015シーズンには、4年ぶりのJ2復帰を果たし、2022シーズンついにJ2優勝を果たし、J1昇格を果たしています。
FC町田セルビアを変えた親会社サイバーエージェント
2024シーズンJ1リーグで戦うFC町田ゼルビアですが、FC町田ゼルビアを大きく変えたのが親会社であるサイバーエージェントでした。
サイバーエージェントは2018年に経営権を取得しました。
サイバーエージェントがスポンサーとなりうなぎ登りにクラブの調子が良くなったかと言われると決してそうではありませんでした。
J2ではリーグでは収益を出すことが難しく、サイバーエージェントはFC町田ゼルビアの抱える赤字を広告費という名の実質赤字補填をしているような状態でした。
当時オーナーであった藤田晋氏も以下のように語っています。
「J2はリーグからの分配金もスポンサー獲得も集客も一番難しい。ここから早く抜け出せれば、経営的には楽な展開になる」
大きな分岐点となったのが、2022年12月の出来事です。
これまでオーナーだった藤田晋氏がFC町田ゼルビアの新社長に就任したのです。
「経営陣を一新することも考えましたが、いや、自分でやる、と。そもそもこの規模の支出をしているなら、これくらいは稼がなきゃいけない、これくらいのパフォーマンスは出さなきゃいけないというスケール感、スピード感が経営の現場、サッカーの現場に伝わっていなかったので、’22年シーズンが終わった後にパッと決断したんです」
地域密着を掲げているJリーグでは、地道にお客を集め、スポンサーになってもらえる企業を集め収入を増やしていくのですが、FC町田ゼルビアは極端に言えば「お金はいくらでも出すから、J1に昇格しろ」というスタンスでした。
J1に上がれば、リーグからの配分金も増額され、メディアに取り上げられる数も変わる、それに伴って入場者数は増加し、安定した収益を得られると考えたのでしょう。
これを口で言うのは簡単ですが、実際に行動に移すことはとても困難なことです。
なんせスポーツなので、試合の勝敗は時の運にも左右されます。選手のコンディションによってもチーム状況は大きく変わります。
お金を多く出したからといって結果がついてくるかと言われれば決してそうではないのです。
しかし、FC町田ゼルビアは2023シーズンに見事J2優勝を果たし、J1リーグへの昇格を果たしているのですから、本当に感服します。
FC町田ゼルビアの名将 黒田剛・監督
FC町田ゼルビアでもう一つ注目を集めているのが黒田剛監督です。
もともと黒田剛監督は青森山田高校の監督で、プロの監督をするのはFC町田ゼルビアが初めてでした。
就任当社は、大きな注目を集めるとともに批判も多くありました。
「高校生しか教えたことがない監督がプロを教えられるはずがない」「ゼルビアは何を考えているんだ」といった声が多く飛び交っていました。
そんな批判を吹き飛ばすように黒田剛監督は次の目標をメディアに明言しました。
「J1昇格は掲げずに、J2優勝です。これを言っていいのか分からないけど、勝ち点90くらいは取りたいと思っています。それくらい無双して、相手から嫌がられるチームになりたい」
2022シーズン15位の成績を考えると夢物語だと思われましたが、蓋を開けて見れば勝ち点87で優勝を果たしています。
これには、クラブが黒田剛監督が求めるサッカーにマッチした選手の獲得、そして黒田剛監督の指導力、人身掌握力が発揮されたからこそなし得たと思われます。
今後のFC町田ゼルビア
2024シーズンJ1リーグでも好調を維持しているFC町田ゼルビア。
ここまでの大躍進をみていると数年後には日本を代表するJリーグクラブになっていても不思議ではありませんね。
2024シーズンとこれからのFC町田ゼルビアの動向に注目です。
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