「フロントスタッフで試合がない日は何をしているの？」
これは私がJリーグのフロントで働くようになってからよく聞く質問です。
たしかに私自身も働くまで、試合がない日にフロントスタッフが何をしているかよく知りませんでした。
今回はJリーグのフロントで働くスタッフはどんな仕事をしているのかを詳しく見ていきましょう。
Jリーグクラブの組織図
Jリーグクラブも一般企業と同じようにいくつかの部署によって構成されています。
ひとつ違うことは、Jリーグクラブにはプロ契約をしているチーム部門と正社員として働くフロント部門に分かれています。
チーム部門は、主に選手や監督、コーチなどの現場で働く人たちが、チームとプロ契約（単年契約や複数年契約）をして働いています。
チームの成績次第では契約を切られたり、更新ができなかったりと、シビアな世界になります。
ただし、その分クラブから支給される報酬は一般企業で働く人たちと比べるとかなり多いです。
フロント部門は、運営部や広報部、チケット販売部門などによって構成されています。
チーム部門と違って正社員として働くため、チームの成績でクビを切られることはありません。
下記のは、2018年2月から導入予定の株式会社今治．夢スポーツの組織図です。
FC今治では、先ほど説明していたチーム部門が「フットボーリ事業部門」、フロント部門が「クラブ事業部門」となります。
クラブによって組織体制は様々ですが、大体のクラブが似たような組織体制をとっているように感じます。
それではいよいよフロント部門の仕事内容について詳しく見ていきまししょう。
運営担当の仕事内容
運営担当は、選手にストレスなくプレーしてもらう、またお客さんの安心と安全のもと最大限楽しんでもらうことを支えるプロスポーツチームで最も重要な仕事といえます。
主な仕事は試合に向けた準備、試合当日の運営、アウェイチーム、リーグとの連携になります。
試合に向けた準備では、アウェイチームや試合関係者、ホームサポーターと密に連絡をとり、試合日に向けた準備を進めます。
試合当日は、試合日までに連携をとってきた各団体との最終調整や、スタジアムアナウンスに問題がないか、またトラブルが起きていないかなど、あらゆることに目を配りながら運営業務を進めます。
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営業担当の仕事内容
営業担当の仕事は、一言でいえば、スポンサーを獲得することです。
各企業にスポンサーになってもらうために営業活動を行います。
一般の営業担当が自社商品やサービスを売っているように、プロスポーツチームの営業担当は「広告」を売っています。
プロスポーツチームが企業の広告塔となる代わりに、企業はプロスポーツチームにお金をスポンサーフィーとして支払います。
また既存スポンサーに定着してもらうことも重要な仕事の一つです。
既存スポンサーに対しては、近々の試合日程を共有したり、人気カードの試合のチケットを事前に確保するなどフォローをします。
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広報担当の仕事内容
広報担当の主な仕事はチームの情報発信になります。
報道関係者や各種SNSを使って、チームの情報や選手の情報を発信する役割です。
メディアに取り上げてもらえる機会を増やすことで、チームの認知度を高めることができ、試合観戦にきてくれる人やチームを応援してくれる人を増やすことができます。
関係機関とのコミュニケーションはもちろんですが、広報担当は選手や監督とも多くのコミュニケーションが求められます。
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チケット担当の仕事内容
チケット担当は各試合で販売するチケットの販売場所、在庫の管理を行ないます。
またチケット販売開始からの初速や土日祝日の販売状況を随時確認しながら販売している試合の来場者数の予測をします。
また随時、チケットを購入者の属性分析を行い、企画チケットの立案やチケット販売促進の戦略を考えます。
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ファンクラブ 担当の仕事内容
ファンクラブ担当は、自チームのファンクラブの人数を増やすこと、またファンクラブに入会している会員の満足度を向上させることが主な仕事内容です。
既存のファンクラブの方から新規のファンクラブの方を満足させること、またファンクラブの入会を促進するために、入会を検討している人の後押しをするような企画を考えることもファンクラブ担当の仕事です。
他にも既存のファンクラブの属性分析をし、来年度に向けて特典を考えることも重要な仕事のひとつです。
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ホームタウン担当の仕事内容
ホームタウン担当は、クラブの本拠地がある町での告知活動や商店街、自治体との調整を行います。
クラブの本拠地がある町での告知活動では、選手やクラブマスコットが学校や施設への訪問などが挙げられます。
日頃からホームタウン活動が行われていることで、クラブが町に溶け込み、人々の生活の一部と考えてもらえるようになるのです。
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まとめ
Jリーグクラブには様々な仕事があることがわかってもらえたかと思います。
どの仕事も決して楽な仕事ではありませんが、とてもやりがいがあり誇れる仕事です。
この記事を読んで、皆さんのキャリアを考える一つの参考になれれば嬉しいです。
Jリーグクラブの売上（収入）について知りたい方はこちらをご覧ください。
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